トップハム・ハット卿に学ぶ理想の管理者像

今回の趣味男ブログは、ちょっと趣向を変えて、ファンタジーの世界に遊んでみたいと思う。

皆さんは「きかんしゃトーマスとなかまたち」のお話をご存知だろうか?
青いボディーが自慢の蒸気機関車“トーマス”を中心に、ソドー島という架空の島を舞台にした、
乗り物達の活躍を描いた物語だ。
(お子様をお持ちの方だったら、男の子=トーマス、女の子=プリキュアの構図はおなじみだろう)。

ソドー島の機関車達は自分勝手で、わがままで、どうしようもない奴らだ。
ディーゼル機関車達は蒸気機関車の事をスクラップ扱いするし、貨車達は結託して
機関車を脱線させよう企むし、嫌いな機関車をみんなでよってたかって仲間はずれに
するなどは日常茶飯事だ。

そこを仕切っているのが、我らがトップハム・ハット卿だ。
ハット卿は、若い頃鉄道技師としてソドー島へやって来て、今はソドー鉄道の局長を務めている。
わがまま機関車達も、なぜかハット卿のいうことには耳を傾け、指示に従うのだ。
そして、ハット卿に「君は役に立つ機関車だ」といわれるために頑張っている。

なぜ、機関車達はハット卿を慕って頑張ることができるのか、
それはハット卿の采配を信じて疑わないからだろう。
ここでは、理想の管理者像の一例として、ハット卿の手腕を紹介してみたいと思う。

『適材適所』
力持ちでスピード自慢の機関車には、急行列車を牽かせる。
海が好きな機関車には、港のドックでの仕事を与える。
トーマスには仲良し客車のアニーとクララベル、トビーにはヘンリエッタという
仲良しコンビを見抜き、仕事上でのベストパートナーを作り上げる。

『励ます』
自分は古くて力も出せない、といって自信をなくしている機関車に、
急行列車の後押し機関車をやらせることで、
自分はまだまだやれるんだという自信を持たせている。

『叱る』
機関車がミスをするとハット卿は厳しく叱り、罰を与える。
機関車にとって一番つらいのは、列車を牽けないことである。
仕事を与えられず、車庫で一人じっとしている間に、機関車達は自分の
侵したミスについて深く反省するのだ。

しかし、ハット卿のすごいところはそれだけではない。
ハット卿は、彼らを叱った後に、やりなおしのチャンスをきちんと与えている。
十分反省した後は、女王陛下の特別列車を牽かせるとか、
ソドー島きってのイベントであるサマーフェスの準備を手伝わせるなど、
責任ある仕事を任せるのだ。

『見守る』
とはいうものの、機関車達の様子が心配でたまらないらしく、
レスキューヘリコプターのハロルドを飛ばして、問題が起こっていないかを
パトロールさせるなど、親ゴコロも見せるハット卿なのだ。

『ねぎらう』
自分が島で一番おしゃれな機関車だと思っているジェームスが、
タールや石炭を運んで汚れたときには、優先で洗車させてあげる。
パーシーが嫌いな貨車を押して頑張ったあとには、大好きな郵便車を牽かせて
あげるなど、このような心配りができるのもハット卿のすごいところである。

『コンプライアンス』
ハット卿が機関車達に常に言っていること、それは「時間を守る事」、
「役に立つ機関車でいること」だ。
これは鉄道事業を営む上で基本中の基本といえる非常に重要なことだ。
そして、トップのメッセージを直に現場の作業者へ伝えることができる、
このような労使関係が成り立っている訳である。

こうしてみてみると、ハット卿は理想の管理者として見習うべき存在、
ということがご理解頂けたのではないだろうか。

このブログをご覧の方のなかにも、管理者の方がいらっしゃるだろうが、
トップハム・ハット卿に学んで、理想の管理者を目差していただければ、
幸いだと考える、今日この頃である。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>